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自己実現とは?心理学における意味と定義でわかる自己実現を完全理解!

自己実現とは?心理学における意味と定義でわかる自己実現を完全理解!

自己実現とは?心理学における自己実現の意味と定義がわかると、自己実現とはどういものか完全に理解することができます。

自己実現とは

自己実現(self-actualizationまたは、self-realization)とは、もともとは心理学の用語からきています。

ゲシュタルト心理学者で脳病理学者でもあったクルト・ゴールドシュタインが初めて使った言葉として知られています。

彼の教え子の一人、カウンセリングで有名なカール・ロジャーズや深層心理学のカール・ユング、そして人間性心理学の最も重要な生みの親アブラハム・マズローらによって有名になった言葉です。

自己実現の定義は心理学者の間でも微妙にニュアンスに違いがあります。

自己実現とは何か?自己実現とはどういう意味か?

自己実現がどのような状態を指すか正確に分かる人は少ないかもしれません。

自己実現の意味とは

  1. 個人が自己の内に潜在している可能性を最大限に開発し実現して生きること。
  2. 理想の実現に向けて努力し、成し遂げること。

といった意味で使われています。

1.は心理学的なニュアンスが濃い自己実現の意味です。

もともと心理学用語だった1.の自己実現の意味が一般大衆化されて、2.の自己実現の意味合いで使われるようになりました。

私達が一般的に使っている自己実現の意味はどちらかというと、2.理想の実現に向けて努力し、成し遂げること。の方ではないでしょうか。

ゴールドシュタインとロジャーズ、マズロー、ユングにおける自己実現のニュアンスが分かると、自己実現の本来の意味がもっと分かりますよ。

ゴールドシュタインとカール・ロジャーズによる自己実現の概念化

クルト・ゴールドシュタイン(Kurt Goldstein) は、ユダヤ系のゲシュタルト心理学者、脳病理学者で、ベルリン大学の教授を勤めるとともに、ドイツ国内の治療期間や研究機関でいくつかの職を歴任していました。

第二次世界大戦後、フランクフルトにあるゴールドシュタイン・インスティテュートで、脳が損傷した兵士を観察し治療する中で、脳の外傷が、思考、判断、行動にどのような影響を与えるか研究しました。そこで、各個人を身体的器官、反射、知的機能の寄せ集めと見るのではなく、一個の統合された生物学的存在として人間を捉える『全体論』の重要性を認識するようになりました。著書『生体の機能』などが有名。『破局反応』『実現傾向』などの概念もよく知られています。

ドイツにおけるナチスの台頭により、ゴールドシュタインは要注意人物としてマークされ、ナチスは彼を国家にとっての危険人物として投獄し、即刻国を出るという条件で釈放しました。1935年、オランダのアムステルダムに逃れ、著作に専念し、彼の最も重要な著書となった『有機体』を完成。翌年、アメリカ合衆国にわたり、アメリカの心理学の分野に大きな影響を与えました。

ゴールドシュタインは、脳が損傷した患者を治療・研究する中で、重要な気づきを得ました。これまで、人間に関する研究は、人間の身体的・精神的機能を個々にばらばらに扱い、分類、より細分化して部分的に捉え、人間の特徴を解明してきた。

しかし、それでは、生体の部分的に解明された研究結果を、いくら寄せ集め、組み合わせても、決して人間の全体像に近づくことはできないとして、このような全体損的思想から脳に損傷を受けた患者が、いかにして環境に適応していくかを研究しました。

脳損傷患者が自分のあらゆる能力を利用して、環境に適応しようとすることから、この傾向は生体がもつ基本的傾向であり、障害の有無とは無関係であり、生体は、病気や障害の有無に関わらず、個々の能力を発揮しようとする傾向があることがわかりました。

ゴールドシュタインは、人間はこの基本的な傾向によって動かされていると考え、これを、『自己実現の衝動』と呼びました。

カール・ロジャーズ(Carl Ransom Rogers)は、アメリカの臨床心理学者であり、『来談者中心療法/クライエント中心療法』を創始した人物で知られています。カウンセリングの研究手法で現在は当たり前のものとなっている面接内容の記録・逐語化、1942年の『カウンセリングと心理療法』において、心理相談の対象者を患者(patient)ではなく、クライエント(client)と称したのもカール・ロジャーズが最初でした。

カール・ロジャーズは、コロンビア大学教育学部で臨床心理学を学び、卒業後、ロチェスター児童虐待防止協会で12年間臨床に携わる中で、従来のカウンセリング理論に疑問を持ち始めます。オハイオ州立大学、シカゴ大学、ウィスコンシン大学で教授職を得ると、教職と研究に携わる中で、『非指示的カウンセリング』を提唱しました。これがのちに『来談者中心療法/クライエント中心療法』と称されるようになり、クライエントの持っている自己実現傾向を強調するようになりました。さらに『人間中心アプローチ/パーソンセンタードアプローチ』へと発展することになります。

カール・ロジャーズのカウンセリング論とは、人間に対する楽観的な見方が特徴的であり、それはフロイトに見られるような原罪的な悲観論とは対象的なものです。ロジャーズは、健康的なパーソナリティを促す方法のひとつとして無条件の肯定的配慮というものを重要視しており、後年のロジャーズは、個人カウンセリングよりも、エンカウンターグループというカウンセリング手法の実践と研究に力を注ぎました。

カール・ロジャーズの有機体論は、「すべての生物には成長へと向かう潜在的可能性が自然に備わっている」として、人が認識機能の発達に伴って、その経験から概念化される自己を『自己概念』と呼んで、この自分自身による自己観を実現化しようとすることを『自己実現傾向』と定義しました。

カール・ロジャーズは、「人が自己の内に潜在している可能性を最大限に開発し実現して生きること」として概念化し、この自己実現という言葉が世に知られるようになりました。

カール・ロジャーズは、「カウンセリングの使命は、この成長と可能性の実現を促す環境をつくることであり、有機体としての成長と可能性の実現をはかることは、人間のそのものの性質であり、本能だ。」と述べています。

ユングが定義する『個性化の過程』と『自己実現の過程』

カール・グスタフ・ユング(Carl Gustav Jung)は、スイスの精神科医であり心理学者。深層心理について研究し、分析心理学(通称:ユング心理学)を創始した人物。

ユング心理学(分析心理学)は、個人の意識、無意識の分析をする点ではジークムント・フロイトの精神分析学と共通しているが、個人の無意識にとどまらず、個人の経験を超えた人類に共通しているとされる先天的な構造領域である『集合的無意識(普遍的無意識)』の分析も含まれることが特徴的です。

ユングが定義する『個性化の過程』、『自己実現の過程』やユング心理学を知る上で重要なのが、『集合的無意識(普遍的無意識)』、『元型』、『タイプ論』、『アニマ・アニムス』、『ペルソナ』といった概念です。これらについて解説していきます。

集合的無意識は、個人の経験を超えた人類に共通しているとされる無意識領域で、言語連想試験の研究によってコンプレックスの概念を見出したユングは、個人のコンプレックスより更に深い無意識の領域に、個人を越えた、集団や民族、人類の心に普遍的に存在すると考えられる先天的な「共通した基本的な型」を見出し、『元型』と呼びました。

元型は仮設的概念であって、元型そのものは認識することができません。私達が普段、意識の領域で考えていることは、元型から浮かび上がってくるイメージを認識しているのです。

ユングは心の構造を、①「意識」 ②「個人的無意識」 ③「集合的無意識(普遍的無意識)」に分けて考えました。ユングはフロイトの精神分析学では説明の付かない深層心理の力動を説明するため、この無意識領域を集合的無意識と提唱しました。

ユングは人間の傾向を見るのに、二つの態度「外向的な人」「内向的な人」、四つの機能「思考」「直観」「感覚」「感情」で分類しました。

ユングは人間の傾向を8通りのタイプに分類して、『タイプ論』を定義しました。

思考型-「外交的思考」「内向的思考」

感情型-「外交的感情」「内向的感情」

感覚型-「外交的感覚」「内向的感覚」

直感型-「外交的直感」「内向的直感」

ユング心理学は、心理臨床において夢分析を重視して、夢の中に現れる異性像に対して心理的に重要な意味を見出して、『アニマ・アニムス』と呼びました。

男性の中の女性的元型『アニマ』

女性の中の男性的元型『アニムス』

このアニマ・アニムスに対局するものが、みなさんもご存知の『ペルソナ』です。

『ペルソナ』はラテン語で、もともとは古典劇の役者が用いた仮面を指しますが、ユングは人間の外的側面をペルソナと呼びました。例えば、あなたが社会や職場での人格、ブログやSNS上での人格、プライベートの人格、無意識にどれも違った性格を使い分けていますよね。これが、ユングの言う人間の外的側面であるペルソナです。

「タイプ論」や「ペルソナ」、「アニマ・アニムス」は互いに補完し会う関係です。例えば、外向型と内向型、思考と感情、感覚と直観、ペルソナとアニマ・アニムス等、それぞれ対極に位置しながら、お互いに補完し合う相互的な関係です。

人が成長しようとするとき、この対極に位置する傾向を上手く統合することで、実現することができます。人にはそれぞれ得意不得意があります。得意な傾向はどんどん伸ばし、不得意な傾向は補っていくことが成長につながります。人が成長を求め、何かに挑戦しようとする。結果は常に成功するとは限らないし、時には失敗することもあります。失敗した経験から何かを学び、挑戦を続けることで成長することができます。

ユング心理学では、自己の元型は心(魂)全体の中心にあると考えられ、外的世界との交渉の主体である自我は、自己元型との心的エネルギーを介して、変容・成長し、理想概念としての「完全な人間」を目指すとされています。

ユングは、「自我が自己との相互作用で成長し、個人が自己の内に潜在している可能性を実現し、その自我を高次の全体性へと努力する過程」を、『個性化の過程』、あるいは『自己実現の過程』と呼んでいます。

個性化の過程において、自己元型は、「影」の元型や「アニマ・アニムス」の元型、あるいは「太母(Great Mother)」や「老賢者(Old Wise Man)」の元型として力動的に作用する元型があります。

自己実現とは?仕事で自己実現できるかできないかは自分が決める!

自己実現とは?仕事で自己実現できるかできないかは自分が決める!

就職活動中の頃を思い出してください。

いよいよ就職活動の時期になり、就職先を決めなければいけません。

自分はどんな仕事がしたいのか?なんのために働くのだろうか?

やりたい仕事、やりがいのある仕事、自分の好きなことが活かせる仕事、自分の特技や特性が発揮できる仕事、給料が高い仕事、収入が安定しそうで、勤務条件がいい仕事。

数ある企業の中から、自分が希望する企業を選択し、面接試験を受け、内定をいただきました。

社内研修を終えると、いよいよ企業の一員として、働く時が来ました。

はじめは仕事の内容を覚えるのに精一杯でしたが、徐々に慣れることができ、要領よくこなせるようになりました。同期の仲間からも徐々に信頼されるようになり、自分もいつかはこの会社でバリバリ働いて、自分の能力を発揮して、仕事を通して自己実現する理想ができました。

月日は流れ・・・

入社してから10年がたちました。同期入社から昇進するものが現れ始めました。自分は以前、平社員のままです。上司から与えられた、誰にでもできる仕事を黙々とこなすだけで、自分の特性を活かせるような仕事はまわってきません。社長や上司は、よく「自己実現・社会貢献」というスローガンを掲げますが、それは単に社員のやる気・モチベーションを上げるのが目的で、現実は、仕事で自己実現なんかできないし、仕事で社会貢献できている実感がもてません。

社会に出て働くということは大変なことで、誰もが仕事について悩みを抱えています。企業に入社して仕事をこなしていくうちに、理想と現実のギャップに戸惑う経験をすることは、誰もが通る道です。企業には社内における方針があり、自分の好きな仕事ばかりをまかされるわけではなく、つらい仕事をすることのほうが多いかもしれません。朝から夕方まで働いて、時には残業で夜遅くまで働くこともあります。ブラックな企業においては、安月給で残業代も出ず、有無を言わさず社畜のように労働させられ、思考停止に陥ってしまい、やがては重い病気やうつ病に追いやられるケースもあります。

「理想通りの仕事なんかできるわけない」、「現実は厳しく仕事で自己実現なんかできるわけない」そう自分に言い聞かせて、大半の人が自分を押し殺して仕事しています。

そうやって自分に嘘をついて、諦めるんですか?

本当に諦めていいんですか?

「自己実現できない」ということは、つまり自分が望んだ人生が送れないということです。

そんな人生、クソ食らえ、です。

必ず、人間は誰しも人生という物語の主人公になれると私は確信しています。

一緒に、仕事で自己実現できる方法を考えましょう。

仕事で自己実現なんかできるわけないと思う方は、自己実現を難しく考えているかもしれません。

自己実現の意味を心理学的に言うと「個人が自己の内に潜在している可能性を最大限に開発し実現して生きること」という意味ですが、現代においては、「理想の実現に向けて努力し、成し遂げること」といった意味の他に、「自分らしく生きる、自分の目標に向かって努力する、自分の能力を発揮する」といったニュアンスも含まれていると筆者は思います。

経営学やマーケティングの分野における自己実現の概念は、一般的に、「仕事を通じて自分の能力を発揮すること」といったニュアンスで解釈されています。

仕事を通じて自分の理想を成し遂げることは難しいかもしれませんが、仕事を通じて自分の能力を発揮することなら、誰もができることですよね。

「自分らしく仕事する、仕事に目標をもって努力する、仕事で自分の能力を発揮する」ことは、すべて、仕事を通して自己実現できるということです。

まずは、自分にまかされた仕事で、自分の能力を発揮することから始めればいいんです。たとえ誰にでもできるような仕事であったとしても、プロフェッショナルにつきつめれば、自分の個性が宿った仕事になり、必ず周りが評価してくれます。評価してくれる人は上司や同僚だけでなく、サービスを提供しているお客様かもしれません。

自分がやりたい仕事を実現したいとき、ある程度の職の位が必要になることもあるでしょう。同僚との競争は避けては通れません。そんな時、自分にできることは、まかされた仕事に対して、自分の能力を最大限に発揮することです。それしかありません。

自分の仕事が天職だ、という人は仕事を通して自己実現した人です。その人達に共通して見られる点は、その道で40年、50年、その道を追求した人であり、他の人よりも自分の能力を最大限に発揮している共通点が見られます。

その道で40年、50年、試行錯誤して考えながら、努力し続けた職業は、その人の天職であり、仕事を通して自己実現できるということです

長い間、一つのことを習慣化して続けるということは難しく、中々できるものではありません。

あなたには、何か毎日続けて取り組んでいることはありますか?

マズローの欲求段階説によると、仕事を通して自己実現したい人は、5段目に位置する自己実現の欲求がある人だと思います。

4段目の承認(尊重)の欲求は、ある程度満たされている状態で、低いレベルの承認(尊重)の欲求(他者からの尊敬、地位への渇望、名声、利権、注目などを得ること)よりも、高いレベルの承認(尊重)の欲求(自己尊重感、技術や能力の習得、自己信頼感、自立性など)を重視する、自分の内面性に重点が置かれていると思います。

あなたにとって、他者の評価はもう関係ありません。自分と他人を比べて、疲弊する必要はありません。なぜなら、自己の内面性の成長を求めているのだから。

あとは、大、中、小の自己実現の目標を持って、仕事に取り組みましょう。

「自分らしく仕事する、仕事に目標をもって努力する、仕事で自分の能力を発揮する」ことで、仕事で自己実現できます。

どうせ仕事するなら、楽しくやろう。

その道のプロフェッショナルになろう。あなたの仕事の分野におけるプロフェッショナルになろう。

必ず仕事で自己実現できるよ!!

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